「仮名手本忠臣蔵」を読む(PDF)
第1章 研究の背景と目的
(1)忠臣蔵の高い人気と激しい毀誉褒貶
(2)「仮名手本忠臣蔵」と「忠臣蔵」
(3)検討の視点
(参考)「仮名手本忠臣蔵」あらすじ
第2章 忠臣蔵は御霊信仰で読めるか~丸谷諏訪論争
(1)怨霊を慰撫する忠臣義士
(2)御霊信仰について
(3)御霊信仰を動機にした祝祭としての忠臣蔵
(4)国文学者の反論
第3章 赤穂事件と「仮名手本忠臣蔵」に先行した戯曲作品
(1)初めは関心を呼ばなかった赤穂事件
(2)吉良の首
(3)「仮名手本忠臣蔵」の前に赤穂事件を扱った浄瑠璃
(4)「世界定め」と「趣向」
第4章 赤穂事件を「太平記」の世界で劇化
(1) 「世界」としての太平記
(2)「異形の王権」としての後醍醐天皇と建武の新政
(3)太平記の世界は婆沙羅の世界
(4)「理尽抄」と「太平記読み」
第5章 忠臣蔵とは何か
(1)趣向を競う時代物―忠臣蔵の事の始まりは「邪恋」
(2)揺れ動く「武士道」が討入動機か
(3) 高師直は南北朝時代のバサラ
(4)忠臣蔵を楽しくさせる多彩な義士たち
第6章 忠臣蔵と「武士道」
(1)「武士道」の変遷
(2)忠臣蔵と「武士道」
第7章 結語
(1)忠孝倫理の変遷
(2)サムライを典型的日本人像にした忠臣蔵